●われは海の子

作詞:不詳 作曲:不詳 編曲:ピュートン 歌声:ボーカロイド

われはうみのこ しらなみの さわぐいそべの まつばらに
けむりたなびく とまやこそ わがなつかしき すみかなれ

うまれてしおに ゆあみして なみをこもりの うたときき 
せんりよせくる うみのきを すいてわらべと なりにけり

たかくはなつく いそのかに ふだんのはなの かおりあり
なぎさのまつに ふくかぜを いみじきがくと われはきく



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【唱歌】
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うた一考

この曲は、当時(明治)の貧しい漁村に生まれた少年の心意気をうたった名曲で、 歌詞とメロディのマッチング(調和性)が抜群に優れた曲だと思います。 キタランの大好きな曲の一つです。

以下は独断の解説

私は、海の子で、白い波が打ち寄せる、騒がしい海岸の松原にいる。 煙が立ち上がるとまやだけが、私の大切で親しみある家である。

生まれてからずっと、塩の水を、お風呂のお湯のようにあびて、 波の音を子守歌として聞いてきた。遠く彼方から寄せてくる海の 気持ちに満ちた風を吸って、子供として育ってきた。

鼻に強く感じる磯のかおりに、途切れることのない花のかおりがあり、 なぎさの松に吹いてくる風を大変うれしく私は聞いている。

キタランが「とまや」という言葉を初めて聞いたのは、祖母からですが、 とまやとは、スゲという植物の茎を、荒く編んだむしろのような、 トマというもので屋根を作った粗末な小屋のことです。

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